化粧水のほぼ9割は水で、その水を肌につけることで、蒸発するときには、最上部の角質細胞が歪んだり、めくれ上がったりして細胞間に亀裂ができ、そこから中の水分が蒸発していきます。
つまり、化粧水をつけることで、肌は余計に乾燥してしまうのです。
ちなみに、ローションパックとは、化粧水を含ませたコットンを肌にペタッと貼り付けておくスキンケア法です。 (さらに…)
皮脂がたくさんつくられると、毛穴への出口が圧迫されて詰まりやすくなり、出口を失った皮脂は皮脂腺や毛穴に溜まって酸化し、炎症を起こします。
これがニキビの正体です。
そこで、毛穴を塞ぐ皮脂や汚れをいち早く取り除こうと、1日に何度も石鹸で洗顔している人がいます、思春期にニキビができやすいので、中学生や高校生のお子さんが多いかと思います。
しかし、石鹸で皮脂を洗い流しても何の意味もなく、バリア機能が破壊されて、肌は極度に乾燥してしまいます。
こうなると、肌の角質がゴワゴワに厚くなり、かえって毛穴を塞ぐことになります。
さらには、皮膚は皮脂が足りないと判断して、どんどん皮脂をつくるようになり、その結果、毛穴はますます詰まりやすくなり、ニキビができやすくなります。
また、洗顔をよほど優しくしないと毛穴の突起が傷つきやすいので、これもまた毛穴が詰まる原因になります。
ニキビに悩んでいる人は、石鹸の使用をやめるか、少ない量で使用するようにして、なるべく水だけで洗うことです。
はじめのうちは、肌がベトベトして気持ちが悪いでしょうが、2~3週間もすると皮脂の量が少しずつ減っていきます。
そして、2~3ヶ月後には、皮脂があまり気にならなくなって、毛穴が詰まることも少なくなり、ニキビも減ってきます。
なお、ニキビには乾燥が原因でできるものもあり、この場合も水洗顔に切り替えることで、肌の乾燥がだんだん収まってきて、ニキビもできにくくなります。
ただし、ニキビの原因はさまざまなので、急にスキンケアを変えると、症状が悪化することもあります。
まずは、皮膚科で医師に相談してみましょう。 (さらに…)
イチゴの種みたいにボツボツと黒く見え、触るとザラザラしているのが角栓です。
退化した毛や皮脂腺の一部やはがれ損なった角質細胞などが、毛穴の中で固まったものをいいます。
角栓が目立つのはたいていの場合、肌にキメがなく、皮脂腺が過剰に発育した肌です。
キメがない肌のほとんどは、表皮の基底層で新しい細胞ができていないために、皮膚全体が薄くなっています。
角栓を専用のパックで取ると、そのときは角栓が目立たなくなりますが、角栓を取ったときに、それに付いている毛穴の一部も一緒に剥がれてきてしまいます。
また、その刺激で、毛穴の中に傷ができ、その傷を治そうと毛穴の角層は何層にも厚くなってしまいます。
そして、厚くなった角層によって、毛穴は以前よりももっと大きく開き、角栓がますます目立ってしまいます。
毛穴がこのような状態だと、皮脂の出口が塞がれるため、ニキビもできやすくなります。
角栓が取れてさっぱり気分が良いのは、ほんの一時で、あとは広がった毛穴と目立つ角栓とニキビが待ち構えているのです。
角栓を目立たなくするためには、やはり皮膚を厚く、健康にすることです。
そのためには、化粧品の使用を中止して、大切な天然保湿因子と細胞間脂質を守り通すことにつきます。
なお、重症であれば、レーザーなどによる治療が必要ですね。 (さらに…)
最近では、無添加、・オーガニックなど天然成分の入った基礎化粧品が化粧品メーカーから数多く発売されています。
特にニキビやアレルギーに悩んでいる人たちには人気がありますね。
けれども、天然成分や自然成分が肌に害が少なくて、安全という根拠はまったくありません。
化粧品の成分には天然の材料から抽出した成分と化学的に合成された人工的な成分である化学物質とがあります。
毒性や安全性については、天然か、人工的かはまったく関係がありません。
例えば、化学的に抽出されたワセリンよりも、自然界にあるウルシの樹液のほうが皮膚や生体に優しいとはいえません。
ワセリンでかぶれることはまずありませんが、自然の産物であってもウルシの樹液は皮膚に付くと、猛烈なかぶれを引き起こします。
そして、自然界にはふぐ毒やボツリヌス毒、蛇毒などたくさんの毒素が存在しています。
また、ワセリンには化学的に抽出されたものといいましたが、見方を変えれば、石油という天然成分を加工してつくったものと説明することもできます。
天然成分だから安全ということは決してないのです。 (さらに…)
コラーゲンは分子量が極めて大きいので、そのままの形で体内に吸収され、皮膚まで運ばれることは100%ありません。
コラーゲンといえば、皮膚の真皮にあり、肌に弾力を与えている繊維で、各種のアミノ酸が鎖のように繋がったたんぱく質です。
そのままでは吸収できないので、まず、ペプチド(アミノ酸が2個以上繋がったもの)に、次にアミノ酸に、それぞれ分解されて、はじめて体内に吸収されます。
つまり、食事で肉や魚などを食べているのとなんらかわりはなく、コラーゲンを飲んでも、それがそのままの形で皮膚に届くことはありません。
したがって、真皮のコラーゲン繊維が増えるわけではないのです。
コラーゲンが分解されると、消化吸収されるアミノ酸やペプチドは、毎日食べる肉や魚の中にも十分な量が含まれているので、普通に食事をすれば不足することはありません。
不足しているならともかく、そうでないなら飲んでも意味がありません。お金の無駄です。 (さらに…)
ビタミンCにはさまざまな美肌効果があります。
強い抗酸化作用があるので、過酸化脂質ができるのを抑制し、細胞膜を傷つける活性酸素も除去します。
また、皮脂の分泌を抑制し、毛穴を引き締め、炎症も抑えますし、真皮のコラーゲンの生成を促して、肌に弾力を与えます。
さらに、紫外線やストレスで傷んだDNAを修復する力も備えており、また、メラニンを合成しにくくするので、美白効果にも優れています。
加えて、肌のキメを整え、肌に透明感をもたらす効果まであります。
なお、水に溶かしたビタミンCをイオン化して、プラスイオンとマイナスイオンに分けます。
そこに電流を流して、イオン化ビタミンCを肌の奥深くまで浸透させるのが、イオン導入です。
その浸透力は、肌にただビタミンCをぬった場合の、数十倍にもなります。 (さらに…)
顔や首の後ろなどが赤くなったり、かゆくなったりしたときは、髪の毛のカラーリングも疑ってみるべきでしょう。
カラーリングをすると、その後1~2ヶ月間は、髪を洗ったり、汗をかくたびに、カラーリングの影響がみられます。
特に首の後ろや耳、額などは汗や洗髪した水が流れる「通り道」で、炎症が起きやすくなります。
染めて1~2週間以内が最もひどく症状が出やすく、1~2ヶ月ほどで改善します。 (さらに…)
外からでは肌に水を補うことはできません。
肌に水を補う手段は、水を飲むしかありません。
水を飲むことで、体中の細胞に水が供給されて、肌が潤います。
飲む量が足りないと、体中の細胞が水不足になります。
最初に舌が乾き、目が乾き、肌が乾き、最後には内臓が乾くのです。
肌を含めた全身の保湿と健康のためにも、きちんと水を飲みましょう。
1日の摂取量の目安は、体重1kgあたり25~50ccです。
体重が55kgの人なら、1,375~2,75Lになります。
飲みすぎた分は尿になって出て行きますが、そのとき、ナトリウム、クロール、カリウムといった、電解質といわれる成分など、体に必要なさまざまな成分が尿と一緒に排泄されてしまうので、飲み過ぎには気をつけてください。
いっぺんに大量に水を飲めば、その流れでまたいっぺんに出て行ってしまい、無駄が多くなるので、一日を通してまんべんなく必要量を飲むようにしましょう。
さらに、毎日の水の摂取量の半分は、野菜やご飯に含まれている水分や、お茶やコーヒー、ジュースなどでもかまいませんが、あとの半分は「真水」で取るようにしましょう。
真水以外の水だと、体はそれを濾過してから使わなければならず、それだけ体への負担も大きくなります。 (さらに…)
湯船に浸かることで血液循環が高まり、皮膚の新陳代謝も促進されます。
また、汚れが取れて、リラックス効果もあります。
これらが入浴のプラス面です。
反対にマイナス面は、全身の肌が水分に浸される点です。
それだけでも肌にとってはリスクですが、40度の湯に長時間つかるとなればなおさらです。
体や手足が乾燥する人や痒い人は、とくに毎日湯船につかるのではなく、2~3日に1回に減らして、あとはぬるめのシャワーですませると良いでしょう。
冬になると、肌が乾燥する人が多くなります。
その場合は長時間湯船につからず、石鹸も使わずに「ぬるま水」だけで洗うことも大切です。
また、汗をかく夏は、シャワーを日に何回も浴びたくなるかもしれませんが、そのたびに石鹸を使っていては、夏でも乾燥するでしょう。
やはり、石鹸を使わずに、水だけで汗をさっと洗い流すべきです。
汗もべたつく皮脂も、ぬるま水だけでほとんど落とせるのですから。 (さらに…)