アイシャドウもパウダータイプのものを選ぶようにしましょう。
クリームタイプのものには、油や界面活性剤が含まれていますし、指先やチップなどで伸ばすときに、まぶたの皮膚をかなり擦ることになってしまうからです。
大切なのは、柔らかいブラシでさっとひとはけする程度にしておくことです。
たとえ、柔らかいブラシでも、何度も往復させれば、まぶたの皮膚表面を擦ることになり、薄い皮でできている眼瞼挙筋腱が伸びたり、はずれたりして、眼瞼下垂の引き金になります。
また、慢性的に擦ることで、メラニンが増え、まぶたが黒ずんでもきます。
なお、アイシャドウをつける範囲をなるべく狭くすると、長期間使用しても、比較的害が出にくくなります。
そして、アイライナーを使用する際にも注意点がいくつかあります。
かなりダメージが大きいのが、ペンシルタイプのアイライナーです。
目尻を引っ張り上げながらまつげの間を埋め込むように引いていくのが、自然な目もとをつくるコツなのですが、これを毎日続けるのはやめたほうがいいでしょう。
目尻を強く引っ張っていると、眼瞼下垂を起こしかねません。それに、まつげの毛根や毛穴はとても繊細で、害を受けやすい部分です。
そこにペンシルの硬い芯で物理的な刺激を与え続けることによって、角質細胞を擦り落とし、肌のバリア機能を壊しているのです。
日常的にそれが続けば、乾燥をはじめとしたダメージがないはずがありません。
実際に、まぶたの際がかゆくなる女性が最近増えています。マイクロスコープで拡大してみると、真っ赤になっていたり、シミのもととなるメラニンがたくさん溜まっていたりします。
乾燥による炎症が原因のかゆみかもしれないし、ペンシルアイライナーの成分によって接触皮膚炎を起こす場合もありますが、いずれにしても、炎症を起こせば赤くなります。
赤くなったら、その後茶色く変わるわけで、まぶたの際は確実にくすんできます。
それから、まぶたにファンデーションをつけるのもやめてください。
多分まぶたのくすみをカバーするためにつけたいのでしょうが、ファンデーションをつけるときに擦り、クレンジングや石鹸で落とすときにまた擦ることになります。
皮膚の薄いまぶたにアイシャドウなどが直接つくことに抵抗がある人は、ファンデーションの代わりに少量のワセリンをまぶたにそっと押し付けするとよいでしょう。
まぶたへのダメージが最小限に抑えられます。
ただし、その後、つけたワセリンを完全に洗い落とそうとはしないことです。
その刺激でかえって被害が大きくなります。
ワセリンは酸化しにくいので、多少残っている分は、垢と一緒に落ちていく自然の流れにまかせればよいのです。
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