化粧品によって肌が荒れている人でも、一気にスパッとやめて水洗顔だけにする人もいれば、段階的に少しずつやめていく人もいます。
どちらの方法でもかまいませんので、ご自分の性格やライフスタイルに合わせてやめ方を選んでください。
しかし、段階的にやめていく場合でも、クレンジングは真っ先にやめてください。
クレンジングは、肌の健康の要でもあり、また保湿の要である自家保湿因子までひと拭きで落としてしまいます。
クレンジングを使い続けていては、間違いなく乾燥肌になります。
そして、次にやめなければならないのが、クリーム、そして乳液、美容液、化粧水と続きます。
また、一回につける化粧品の量を減らす方法も有効です。
肌の中に染み込まない程度、つまり肌の表面にちょっとつく程度の量にしておきます。
そして、つける頻度を一日おき、二日おき・・・と減らし、化粧品を使わない期間を延ばしていき、最後にはすべて中止するのです。
この場合も、化粧品をつけるときは、必ず手のひらに一度伸ばしてから、必要な部分にだけ押し付けにします。
くれぐれもべたつかない程度にしておきましょう。
また、スタートする時期はいつからでもかまいません。
例えば、冬は空気が乾燥していますし、また寒さのせいで皮膚の新陳代謝も低下しがちで、肌にとっては過酷な季節です。
そのような季節に化粧品を断つのは辛いけれど、1ヶ月辛抱すれば、必ず肌は落ち着いて潤ってきます。
思い立った日が吉日ともいうので、季節に関係なく、「やってみよう!」と思ったときこそが始め時です。
欲張り過ぎないこと
クリームや化粧下地、コンシーラーなどを肌に塗りこみ、ファンデーションをつければ、確かにその時点では肌は綺麗に見えるかもしれません。
けれど、見せかけの綺麗な肌の下では、自家保湿因子が溶け出し、バリア機能が壊され、細胞分裂が停止し、皮膚が萎縮しているのです。
このようなことを毎日繰り返していれば、遅かれ早かれ肌はすっかり老化してしまいます。
70歳、80歳になっても自分の生まれ持った肌の状態を保つことができれば、美容的には大成功です。
つまり、美容の基本は現状維持なのです。
自分の肌の本来の美しさの80~100%で満足していれば、いつまでもその美しさは維持できます。
しかし、毎日120%の若さと美しさを求めれば、どんどん肌は老化してしまい、しだいに本来の50~60%の若さ、美しさにとどまってしまいます。
体も髪も水洗いのみ
においの元のひとつが、皮脂が酸化してできる過酸化脂質です。
毎日、石鹸やシャンプーで皮脂を擦り落としていると、体は補充しようとして、大量の皮脂を分泌するようになり、そのおかげで過酸化脂質などのにおいの元の量も増え、かえって体臭が強くなる傾向があります。
また、シャンプーを使うと、それに含まれる界面活性剤などで頭皮を傷める可能性があります。
それが水洗いのみにすると、毛髪の表面をコーティングしているコレステロールや脂肪酸などの脂が、適度に残って、整髪料の役目をしてくれるのです。
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