一部のパウダリータイプ(無添加のものなど)を除き、ファンデーションは油を含んでいるので、水だけでは落ちません。
でも、だからといって、クレンジングは決して使わないでください。
クレンジングを使わなくても、石鹸だけでかなりきれいに落ちます。
ファンデーションが手につかなくなるまで徹底的に落とそうとする人がいますが、完全に落ちていなくてもかまわないし、かえって完全に落とそうとしてはいけないのです。
このように洗っていては、皮膚の自家保湿因子までこすり落とすことになり、肌はそれに耐えられません。
クレンジングを使わずに石鹸洗顔だけでは、肌に少量ファンデーションが残るかもしれませんが、気にしなくてよいです。
残ったファンデーションは3~4日もあれば、垢と一緒に剥がれ落ちます。
泡でさっと洗って、おおかた落ちたらOKとしましょう。
純石鹸洗顔~押し洗いと、うぶ毛洗いについて~
石鹸洗顔のポイントは、たっぷりの細かいキメの泡で優しく洗うことです。
泡には、油性の汚れを溶かし込んで、浮き上がらせる効果があり、なにより、泡は肌と手の間で潤滑材となって、擦り過ぎるのを防いでくれます。
自分では擦っていないつもりでも、皮膚表面を守る角質細胞はわずかな摩擦で壊れてしまいます。
そこで必要になるのが、クッションの役目を果たす「泡」というわけです。
では、その泡はどのようにつくればよいのでしょう。
手で泡をつくると、手の肌が乾燥してしまうので、キッチン用のスポンジなどを適当な大きさにカットして使ってみてください。
ただし、スポンジは内部に細菌が繁殖しやすいので、使用前と使用後に必ずよく洗うようにしましょう。
そして、使用後に洗ったら、しっかり水分を押し出して早く乾燥するようにしてください。
また、週に一回は石鹸で十分に洗い、1~2ヶ月おきに新しいものと替えます。
また、1回の洗顔で必要な泡は、ピンポン玉くらいでしょう。
そして、泡洗顔は「押し洗い」と「うぶ毛洗い」の2種類の方法で行います。
まず、頬、額などの大きな部分は、押し洗いにします。押し洗いでは、泡をつけた手のひらで肌に触れ、そのままぐっと押していきます。
手のひらが皮膚に密着してやや圧がかかり泡が潰れます。
このとき、手のひらで皮膚に触れたまま、手の力をすっと抜きます。
その瞬間、毛穴などにほんの少し吸引力が生じ、微量の泡が手と皮膚の隙間に入り込みます。
このような動作はあくまでも手のひらが顔に触れたまま繰り返すことが大切です。
なお、繰り返すことで手のひらと肌の間に挟まっている泡が出たり入ったりしながら、隙間をあちらこちらへ動いて、毛穴の中の汚れを圧縮したり、吸収したりし続けます。
この方法で洗顔すると、普通に手でごしごし擦るよりも、肌に優しく、かつ、十分に洗えるのです。泡が5mm程勢いよく動くだけで、十分に洗顔効果があります。
そして、もうひとつ実践してみてほしいのが、「うぶ毛洗い」です。
これは、目のまわりや小鼻の横、顎の先など、凸凹のある細かい部分に活用します。
泡を指先に取って、うぶ毛の先端を撫でるように、泡を優しくそっとのばしながら洗います。
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