最近では、無添加、・オーガニックなど天然成分の入った基礎化粧品が化粧品メーカーから数多く発売されています。
特にニキビやアレルギーに悩んでいる人たちには人気がありますね。
けれども、天然成分や自然成分が肌に害が少なくて、安全という根拠はまったくありません。
化粧品の成分には天然の材料から抽出した成分と化学的に合成された人工的な成分である化学物質とがあります。
毒性や安全性については、天然か、人工的かはまったく関係がありません。
例えば、化学的に抽出されたワセリンよりも、自然界にあるウルシの樹液のほうが皮膚や生体に優しいとはいえません。
ワセリンでかぶれることはまずありませんが、自然の産物であってもウルシの樹液は皮膚に付くと、猛烈なかぶれを引き起こします。
そして、自然界にはふぐ毒やボツリヌス毒、蛇毒などたくさんの毒素が存在しています。
また、ワセリンには化学的に抽出されたものといいましたが、見方を変えれば、石油という天然成分を加工してつくったものと説明することもできます。
天然成分だから安全ということは決してないのです。 (さらに…)