肌の表面を弱酸性に保って、雑菌などから肌を守っているのが、皮膚に棲みついている常在菌です。
しかし、化粧品をつけている人の肌を調べてみると、常在菌はほとんど生息していないことがわかりました。
これは明らかに防腐剤の影響です。
化粧水やクリーム、ファンデーションなどの化粧品は、数年たっても腐りません。
パラペンなどの強力な防腐剤が入っているためで、その殺菌力は消毒薬よりもはるかに強いのです。
そんなものを毎日肌につけて顔を消毒していたら、常在菌がほとんど死に絶えてしまうのも当然です。
1種類だけならまだしも、たいていの女性は毎日何種類もの化粧品をせっせとつけています。
単純計算で、2種類つければ2倍、3種類つければ3倍、4種類つければ4倍のパラペンが肌に付着することになります。
ちなみに、何種類もの化粧品をつけている人の皮膚には、聞いたこともない名前の雑菌がいっぱい付着していました。
常在菌のほとんどを殺してしまったためです。
そうなると、かゆみや炎症が出たり消えたり、またカビなどに感染してしまうのです。 (さらに…)