皮脂がたくさんつくられると、毛穴への出口が圧迫されて詰まりやすくなり、出口を失った皮脂は皮脂腺や毛穴に溜まって酸化し、炎症を起こします。
これがニキビの正体です。
そこで、毛穴を塞ぐ皮脂や汚れをいち早く取り除こうと、1日に何度も石鹸で洗顔している人がいます、思春期にニキビができやすいので、中学生や高校生のお子さんが多いかと思います。
しかし、石鹸で皮脂を洗い流しても何の意味もなく、バリア機能が破壊されて、肌は極度に乾燥してしまいます。
こうなると、肌の角質がゴワゴワに厚くなり、かえって毛穴を塞ぐことになります。
さらには、皮膚は皮脂が足りないと判断して、どんどん皮脂をつくるようになり、その結果、毛穴はますます詰まりやすくなり、ニキビができやすくなります。
また、洗顔をよほど優しくしないと毛穴の突起が傷つきやすいので、これもまた毛穴が詰まる原因になります。
ニキビに悩んでいる人は、石鹸の使用をやめるか、少ない量で使用するようにして、なるべく水だけで洗うことです。
はじめのうちは、肌がベトベトして気持ちが悪いでしょうが、2~3週間もすると皮脂の量が少しずつ減っていきます。
そして、2~3ヶ月後には、皮脂があまり気にならなくなって、毛穴が詰まることも少なくなり、ニキビも減ってきます。
なお、ニキビには乾燥が原因でできるものもあり、この場合も水洗顔に切り替えることで、肌の乾燥がだんだん収まってきて、ニキビもできにくくなります。
ただし、ニキビの原因はさまざまなので、急にスキンケアを変えると、症状が悪化することもあります。
まずは、皮膚科で医師に相談してみましょう。 (さらに…)