化粧品の中で最も肌に悪いものは何だと思いますか?それは、クレンジングです。
クレンジングには、オイル、クリーム、ゲルなどさまざまなタイプがありますが、いずれも主成分は界面活性剤で、落としにくい油性のファンデーションをひと拭きで落とす強力な効果があります。
それは、同時に、肌のバリア機能の要である自家保湿因子(細胞間脂質+天然保湿因子)を溶かして、ひと拭きで根こそぎこすり落とすことになるのです。
そして、クレンジング後には、この有害な界面活性剤が皮膚に残るので、洗顔石鹸で洗顔をするというダブル洗顔が必要になるわけです。
ところが、その洗顔石鹸にも界面活性剤が入っているので、肌は二重にダメージを受けるわけです。
肌のバリア機能を失えば、油や界面活性剤などが肌の中に浸透して、「角質細胞+細胞間脂質」の構造さえも破壊されてしまうことになります。
破壊された角層の構造は再生するのに早くても3~4日かかり、毎日クレンジングや過度の洗顔を繰り返していれば、再生した先からこすり落とされてしまいます。
しかも、「角質細胞+細胞間脂質」の構造はいかなる保湿剤を駆使しても代用はできないのです。
さらに、クレンジングにはもうひとつ、大きな弊害があります。
ファンデーションの汚れをクレンジングによく馴染ませるには、クリームのとき以上にこすることになります。
つまり、大量の界面活性剤が使用されていること、化粧を落とすために肌をひどくこすること、このふたつによって、化粧水やクリームよりもずっとひどく保湿バリアを破壊して、肌を傷めてしまうのがクレンジングなのです。 (さらに…)