(1)政治の影響:
2008年は建設業界・不動産業界にとって悪夢の年でした。
05年に発覚した耐震偽装問題に始まり、07年に施行された改正建築基準法に伴う現場の混乱。
それまでは問題なかった建築確認申請が通らない、もしくは時間がかかって建物が建たない。
これにより計画していた資金計画に遅れが生じ、運転資金が間に合わなくなる企業が続出したのです。
そもそものきっかけは1つの事件で、それが当事者だけでなく業界に関連する多くの企業まで影響を及ぼしたのです。
しかし、負の連鎖はこの例だけではありません。
どの産業・業界でも今までの慣習が一蹴されたり、通用しなくなったりすることはあります。
企業経営の使命が「存続」である以上、何があっても耐えられる会社を目指さなければなりません。
それには一定の運転資金を手元に確保する「現金経営」を実現することです。
政治不満を口にしたところで、政治は会社を助けてくれません。 (さらに…)