ストップオプションは株式報酬とも呼ばれ、非金銭報酬の代表的なもののひとつです。
ストックオプションとは、将来の一定時期(権利行使期間)において、あらかじめ設定された価格(権利行使価格)の払い込みをもって株式を取得することができる権利のことです。
ストックオプションには、取締役と株主の利益を一致させる役割があります。
たとえば、行使価格が100円のストックオプションの付与を受けた取締役は、会社の業績が向上して株価が1000円になれば、1000円の株式を100円で取得でき、900円の利益を得ることができます。
株価の上昇にインセンティブを与えることは、取締役が職務をよりいっそう熱心に執行することにつながり、株主にとっても株価の上昇によりキャピタルゲインを得ることができので、双方にとっての利益となります。
このストックオプションの制度は、キャッシュの支払いをしないで報酬を与えられる、ストックオプションを付与してもその分費用を計上する必要がない、そして、株式の上場を目指す成長性の高い企業ではストックオプションを行使して得られるキャピタルゲインも相当額に上がっていたなどの理由から多くの新興企業で導入されていました。 (さらに…)