骨董品ビジネスを始めよう!

「道楽」は崩れた感じがしますが、「趣味」は人生の糧のようなもの。道楽に陥らない、骨董収集の手ほどきと、単なる趣味でなくビジネスに繋げる道筋を紹介していきます。

ブログで築こう友達の輪

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いくら金を儲けても、人はその先に遊びがなければやっていけないものです。

目的を達成するために金を儲けているのに、ここを間違うと数字を追うことが目的化し、不幸を呼んでしまいます。

骨董収集というのはある意味、遊びと金儲けが重なっています。

元々少ないのは分かっていても、多くの同志と自分が集めた骨董について共感し合いたいというのが、コレクター心理ではないでしょうか。

日本刀や武具のコレクターであるMさんは、新幹線で大阪から東京へ向かっていました。

「あれが安土城ですな。名前の由来は、弓の的を立てる土手にあそこの丘が似ているところからつたそうです」そう言いながら、隣の席の男が話しかけてきました。

「物知りですね」「いやいや、かじっただけです」「私、武具のコレクションが趣味なんです。鎧兜とかです。こんなの当時の値段に比べたらただみたいなもんです。昔は相当な侍でも3、4代かかって一領作れるかどうかだったそうです。刀もそうですね」男の目がきらりと光りました。

「私も趣味は刀です。おたく、どんなもの集めてる?」「一番の自慢は関の孫六。これは高かったな」「孫六を持ってらっしゃるんですか。確か、濃姫が織田信長のところへ輿入れする時、持っていたという刀ですな」男は昔の出来事をよく知っているので、Mさんは感心しました。

「孫六は三本杉といって波紋が3本ずつ、くっきり立っている。銘はないけど私のも全く同じです」Mさんはいつも孫六の話をする時、銘がないのを気にしていました。

骨董屋が持ち込んできた二振りのうち、つい安い銘のない方に手が伸びてしまったのです。

説明する時、銘がないというのが話す枕にくっついていたのが少々つらかったのですが、男はそんなのはどうということはないという感じです。

「私、こういう者です。よかったら一度あなたのコレクション、見せてくれませんか?」名刺には、「△△商事会長」と記されていました。

Mさんの知らない会社名ですが、名刺の裏にはあちこち支店名も書いてあり、そこそこの会社のようです。

Mさんは、自分が苦労して集めた武具を見せ、手に入れた時のいきさつや兜や刀にまつわる逸話を話そうと思いました。

「それはいいですね。一度家の方へ来てください。自慢の品をお見せしますよ」

数日後、男から電話がかかってきました。

明日お邪魔してもいいかというアポイントでした。

あいにく用件があったので、Mさんの方から連絡を取ることにして電話を切りました。

「もしもし、Mです。会長はいらっしゃいますか?」△△商事です、と応対した電話の女性の声は、どこか崩れて投げやりな印象でした。

しかし、女性と代わって出てきた男の声は、Mさんの電話を待ちかねたように弾んだものでした。

「私の物も用意していきますよ。結構いいのをコレクションしていますから」数日後、刀を入れたバッグを提げた男がMさん宅を訪れました。

「これを見てもらおうと思ってね」玄関を上がるや、男は辺りを見回しました。

Mさんの家は地元では名士として通っており、広い玄関の正面には猫のひげを横へ伸ばしたような面皰(めんぽう)を付けた鎧兜が櫃に腰掛けています。

応接間にも数振りの刀が掛けられ、棚には中国や朝鮮の古陶磁もありました。

「武具だけでなく焼物もやるんですか」尊敬や妬みを絡ませたようなコレクターの聞き方ではなく、証人の値踏みのように男は聞いてきます。

「そのバッグの刀、見せてくれませんか」Mさんは男が持ってきた刀を早く見たくて、ちらちらと彼のバッグに目をやりますが、男はなかなか開けようとしません。

「これ、苦労して集めたんですよ」やっと男が取り出したのは、備前の新刀で江戸中期くらいの物でした。

Mさんはほっとしました。

もし男が自分のコレクションより良い物を持ってきていたら頭が上がらないからです。

これもコレクター心理です。

「ところで、新幹線で話していた関の孫六、見せてもらえませんか?」「大事なものは奥の部屋にしまっているんだ。これから持ってくる」「ずいぶんお持ちですね」「親父の代からだから」口に懐紙をくわえ、Mさんは孫六を抜き払い、慎重に手渡しました。

「見事な物でしょう。これは三代孫六で、そんじょそこらの物とは違う」それから3時間ほど骨董談義をした後、「またお邪魔してもいいですか」「もちろん。いつでもどうぞ」帰り際、男がまたあちこち見回しているのが少し気になりましたが、まだ他に見たい物があるのだろうとMさんは思いました。

男はノートのような物を取り出し、何かをメモしていました。

1ヶ月後、警察署から電話がありました。

「お宅で何かなくなった骨董はありませんか?」突然のことで何のことか分かりません。

「別に何も」「とにかく一度そちらに伺います」訪ねてきた刑事は顔見知りでしたが、一応警察手帳を見せ、応接室に入ってきました。

「4日前に窃盗犯を捕まえて調べているんですが、あなたの名刺を持っていたんです。それでこうして伺ったわけで」「泥棒の知り合いはいないが」「容疑者が言ってるんですが。新幹線の中で名刺をもらったと」あの男のことでした。

「奴はあちこち移動しながらいろんなコネを作るんですよ。動物好きには動物の話、骨董好きには骨董といった風にね。次はMさんの家に押し入るつもりだったようです。ノートがありましたからね」刑事から渡されたノートをパラパラめくると、青磁の香炉、大和鍛冶国房などが書かれてありました。

持ち出すのが難儀そうな鎧や兜がリストにないのはともかく、なぜか孫六が書かれていませんでした。

「孫六をメモらないなんて、目の悪い泥棒だ」

本題から少々話が逸れてしまいましたが、骨董を介してネット上で友達の輪が作れれば、これほど楽しいことはありません。

それにネットの友達は窃盗犯にはなれません。

「あっち堂」店主の知り合いに、Nさんという骨董に花を生けるのを趣味としている人がいます。

あちこち旅行したりネットで入手したりした古陶磁や古銅、少し昔のつるべに花を入れ写真を撮っています。

それに文章を添え、30~40点貯まると手作りの本を作って友人や骨董仲間にプレゼントしていました。

そのうち家に収蔵しきれなくなったNさんは、古陶磁の話をテーマにしたブログを開きました。初めは本を見たことのある人が覗き、少しずつ茶人や華人も覗くようになりました。

そのうち訪問者は200人を超え、そんな人の中から「近々花展があるので、何か良い器を譲ってもらえませんか」という書き込みがありました。

Nさんは2、3点を選び、丁寧なコメントをつけて画像を送り、器の合う季節の花も提案しました。

花展の結果は好評で、その人からとても感謝され、ブログ仲間の評判となり、Nさんのコレクションは瞬く間に捌けたそうです。

Nさんのように花に詳しく、それを取り合わせる器をアドバイスできる人は貴重で、ブログも大きく広げず、限定したサークルを作り上げていたのです。

Oさんはこじゃれたレストランのオーナーシェフです。

人から稼いでいると思われるレストランのオーナーシェフですが、実情はどこも月末に支払いを済ませるとほとんど残りません。

何かもう1つ収入源が欲しいと、Oさんは考えていました。

Oさんが好きな骨董サイトを覗いていたところ、バカラのワイングラスを見つけました。

ワイングラスやウェッジウッドのティーカップ、ロイヤルコペンハーゲンなど食器の出品物は、他の骨董と比べ安く、「これはいい」と呟きました。

店でも使えそうと思ったのです。

数日後、送られてきたワイングラスは十分満足できる物でした。

Oさんは銀盃にワイングラスを置き、フレンチ料理の1品を添えました。

「料理と器の語らい」というテーマでブログを立ち上げ、クライアントの胃袋を刺激しようと思い立ちました。

彼の料理と古い器を使ったブログは徐々に人気が出て、来店者も増え、店が繁盛し始めました。

中にはブログで紹介した器を分けてくれと言う人もいたそうです。

これが結構稼げ、毎月骨董を楽しめる売上になっているそうです。

人を呼ぶ骨董のポイント
1.骨董は人を結ぶ2.趣味と骨董を結び付ければ、楽しいブログを発信できる

3.友達の輪を広げ、ビジネスを立ち上げる

4.問題意識を持って生活骨董を探す


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