骨董品ビジネスを始めよう!

「道楽」は崩れた感じがしますが、「趣味」は人生の糧のようなもの。道楽に陥らない、骨董収集の手ほどきと、単なる趣味でなくビジネスに繋げる道筋を紹介していきます。

家具の現実

家具の現実

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ヨーロッパアンティーク家具

骨董アイテムの中で、家具が占める重要度は非常に高いです。

まだ日本ではそれほどではありませんが、今後オークションサイトで重要度は増すことでしょう。

きらびやかで装飾過多なロココ調、自然回帰を指向したアール=ヌーヴォーの優雅な曲線など、ヨーロッパのアンティーク家具は人気が高いです。

ヨーロッパでは何代の前の家具を今も使っていることが多く、ムク板のあちこちに古い傷のある家具が新品とほとんど変わらない値段で扱われています。

昔の日本の家屋は畳中心で、洋風家具は似合わないと思われていました。

しかし昨今はフローリングの板張りが一般的で、マンションは壁面が多く、輸入の洋風中古家具がよく似合います。

中国を筆頭に、アジアの発展途上国は2000年代から一段とすさまじい経済成長を遂げています。

結果、多くの国や地域で住宅建設がなされ、そのほとんどがヨーロッパやアメリカの生活様式を真似ています。

もう少し新興国の人々の暮らしが豊かになり、個性的な生活を楽しむ人たちが増えればヨーロッパアンティーク家具の需要は拡大するでしょう。

2013年のネットオークションで、椅子と机のセットが4~5万円で出品されています。

土地は動かせませんが、家具はどこでも持って行けます。

そのうち日本から中国や韓国、東南アジアへヨーロッパアンティーク家具を輸出する日が来るかもしれません。

ヨーロッパには安いアンティーク家具が少なくなっているからです。

今はネットを検索すれば簡単に集めることができます。

また、インドネシアやフィリピンで18~19世紀にかけて製作されたヨーロッパデザインの家具があります。

これらがヨーロッパやアメリカに輸出され、結構高値で取引されているそうです。

エスニックなアジアの匂いが、ピリピリする現代社会で生きる先進国の人たちに好まれるのかもしれません。

朝鮮李朝家具

李朝家具は、松やマメ科の槐のような雑木で作られているのがほとんどです。

家具は真鍮を叩き伸ばしたもので、切り口など手の切れるようなバリが出ていることもあります。

しかし、李朝末期の服を仕舞うバンダチ(タンス)など、少し良い物は軽く100万円を超えます。

しかし、バンダチだけではそこそこのインテリアにしかなりません。

バンダチを買うと必ずその上に李朝の古陶磁などを置きたくなるからです。

雑誌などをめくってみてもそのパターンは同じです。

また徳利や酒、魚を乗せる脚付きの盆、ソバン(小盆)も人気があります。

最近の韓国は、古い家具を海外へ持ち出すことができません。

民族芸術とかいって家具がとても高価になっています。

2012年にソウルで行われたオークションのカタログを見ると、螺鈿漆器の経床(書見台)のエスティメーションが300万円くらい。

オリジナルの家具が付いているバンダチでも150万円くらいします。

米櫃でもなんと20万円、十分高価です。

1960年代から大量の李朝家具が日本に来ており、その総数は韓国にあるものより多いかもしれません。

これらがぼちぼち売りに出される日が近いかもしれません。

古い材の代わりに新しい板を使い、靴墨で古色を出しているような商品が出ているケースもあるため、優れた作品を選ぶ目を養い、本歌李朝の木工品を探さなければなりません。

ヨーロッパアンティーク、李朝家具を選ぶポイント
1.補修箇所の大きな物は選ばない2.金具が後ごしらえの物は選ばない

3.古い時代の漆は透けている

4.釘をチェック。方形の手打ち釘を探す

5.裏板はちょうなで削られている

日本家具

日本家具は銘木と言われる貴重な材もふんだんに使っています。

金具なども彫金や忠勤師による別注の物があり、量産と言って手作りで、気の遠くなるほどの工程を経たものが多いのが特徴です。

タンス、針箱、文机、衣紋掛け、飾り棚、火鉢……数え切れない種類があり、それぞれに職人の遊び心や美のセンスが凝縮されています。

日本家具は驚くほど安いです。

あるオークションハウスの例ですが、材料だけで数十万円はするであろう桑造りの長火鉢が61999円で落札されました。

次に栃材の虎杢の煙草盆が2万円。

クリスタルの外国製灰皿で同じくらいの値段の物はいくらでもあります。

非常に手の込んだ透かし彫りと、中央の板に孔雀が彫り出された衝立が8万円。

材料手間代を考えると、悲しくなるほど安い値段です。

中国では古い家具などの値段が高騰しています。

一部は日本の唐木家具が集められ、中国に渡っている話もあります。

ここのところをネットで上手くやれば、大きなチャンスになるかもしれません。

日本家具はなぜ安いのか
1.日本の住宅事情2.完成度が高く、李朝家具のようにイメージするキャパが狭い

3.畳の上での生活様式からの移行

ではどうすれば売れるようになるのか
●狭い空間で用いられたことを生かし、インテリアとして使えるアイテム(文箱など)を見いだす●飾り棚やタンスなどは観音開きをスライド式にし、使いやすさを考える。扉部分をガラスに変える(キャビネット)

●和家具の研究書や楽しみ方などの解説書を作り、啓蒙する

●ネットや出版物で海外に情報発信する

●早くアプローチした人(店)が第一人者になり、プライスリーダーになれる

●和服を洋服に転用している例あり

中国家具

骨董用具で言う味のあるものが出ることが少なく、化学塗料を使って塗り直して木のぬくもりが失われている物もあります。

一方、玉や貴石をはめ込んだり象牙などを使ったりした物は異常に高額なことがあります。

材をごまかす場合もあり、画像で判断できないことも多いです。


中国家具を扱うポイント
1.海外との取引はまず返品が利かない(ネットでも)2.見栄えが良くても、材に注意

3.薬箪笥等引き出しの前板に複数の薬名がある。その数だけ引き出し内部に仕切りがあるか(こんなチェックの仕方を勉強しよう)

4.塗料の質、漆など古い技法かどうか。古い家具なら漆の面に断文という皺ができている

5.良い家具は今後伸びる


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