骨董品ビジネスを始めよう!

「道楽」は崩れた感じがしますが、「趣味」は人生の糧のようなもの。道楽に陥らない、骨董収集の手ほどきと、単なる趣味でなくビジネスに繋げる道筋を紹介していきます。

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学生時代最後の思い出にと、バックパックの旅を楽しんでいたD君は、ドイツのフランクフルトで1軒の骨董屋に入りました。

ヨーロッパ・アンティークの中に、場違いの漆塗りのレターケースがありました。

箱の真ん中に菊の紋章が蒔絵で描いてあります。

店員の薦めでレターケースを手に乗り、蓋を開けると説明書きがあり、昭和天皇からドイツの外交官への贈り物と記されていました。

「このレターケース、本当に天皇がプレゼントした物?」「あなた日本人? 功績があった外交官が帰国する時、プレゼントをもらうことがあるのよ。この菊の紋章、普通の人は使えない。花びらがダブルになっているでしょ」「いくら?」「500ユーロ、安いでしょ?」当時の日本円に直して6万円ほど、バックパッカーには厳しい値段です。

結局Dさんは買いませんでした。

帰国して家業が骨董屋の友人と話す機会があり、そのことを話しました。

「失敗したな。皇室の紋章が入っているレターケースだったら最低でも50万はする。確か家に送られてきたオークションカタログにそんなのが載っていた」「そんなにするの!? 買っときゃよかった」「親父なんか、海外旅行でいくつか買えば旅行代は十分稼げるって言ってた」「どんなものを買ってくるの?」「日本の仏像や焼物を買ってくるんだ」「どうして日本の物を外国で買うの? ヨーロッパの物を買えばいいじゃないか」「骨董用語の中に『近高遠低』という言い方がある。日本の物は日本人が一番よく分かっている。だから近場ほど高い。日本から遠いほど理解しにくいから安くなるということだ」日本文化が浸透していない外国の田舎町などでは、日本の骨董の二束三文という話です。

「そんなものか」

大学を卒業したD君は中堅商社に就職し、毎日忙しく働いていましたが、いきなりリストラされてしまいました。

学生時代の就職活動は厳しい物でしたが、社会人になってからの物はさらに厳しく、D君はやる気もなくなって人に会うのも億劫になってしまいました。

そんな時、友人が話していた「近高遠低」の言葉を思い出しました。

以前旅行した国々の骨董サイトを検索し、思わずマッピン&ウエップ社のピッチャーを買ってしまいました。

落札価格は6500円。D君はそれをイーベイUKのオークションサイトに即決価格5万円で出品しました。

ダメ元でしたが、問い合わせが来て値段交渉に応じることとなりました。

「ロンドンのコレクターです。250ポンドにしてくれませんか?」「お問い合わせありがとうございます。もう少しアップできませんか。300ポンドでいかがでしょうか?」数回メールのやり取りをして、結局43000円で落札されました。

輸出手続きや発送など、会社員時代に経験していて助かりました。

ビギナーズラックに背を押され、D君は日本のサイトでアメリカ向け商品を探し始めました。

ライター、時計、キルト、アメリカ大陸が載っている古地図、伊万里(アメリカ国旗が描かれている物)。

ヨーロッパ向けにはランプ、銀器、コイン。

初めは月10万円稼げれば上出来でした。

それでもネットで世界と繋がっていることで心が安らだそうです。

D君はブログを立ち上げました。

古地図、ライター、ネイティブアメリカンのジュエリーなどを載せ、リピーターを獲得しました。

少し慣れてくると、ペルシャの印章、トンボ玉、エジプトのスカラベやローマングラスにも手を広げていきました。

ペルシャの印章などは日本のヤフオクでは3000~1万円くらいで出品されていました。

イーベイで検索すると、ほぼ同じ物が3万~5万円くらいでした。

値段差のあるものはいろいろありました。

タイのオークションを覗くと、インダスのカーネリアンが1個500円ほどで出ていました。

同じ物がアメリカから1個1万円ほどで出ています。

2つを画像で見比べても違いがありません。

D君はここに生きる道を見つけ、徹底して近高遠低作戦に徹します。

ローマングラスやカーネリアン、ペルシャの印章など、小さくても値の張る物を扱いだした頃から取扱高も増えてきました。

ブログには宝飾関係のデザイナーも入ってきていて、古いアクセサリーやビーズが出れば、直接コンタクトもできます。

また、中国のサイトに日本では非常に安い清朝末期の絵皿を書き込みました。

D君に陶器の時代を見分ける目はないので、「光緒」「道光」(どちらも清朝末期の皇帝の贈り名)と描いてあるマークを限定して探したそうです。

このようにして、日本に眠っている海外のアンティークをその国に返す里帰りビジネス

また他の国ある物を買い付け、本国へ返す仲介屋になったのです。

月収は60万強。100万円も夢ではありません。

【インターネットでの骨董商品学】

ネットで扱えない商品は原則ありません。

画像が鮮明になってきて、以前より遙かに作品の傷や質の確認がしやすくなっています。

運送システムと正確さ、ネットバンクによる決済など、サービスの向上でますます使いやすいものになるでしょう。

複合的なこのビジネスモデルは、他国では真似しがたい日本の強みです。

ネットオークションは独立起業しようとする人にとって重要な場です。

しかし、探求心なく闇雲に参入すると、大きな落とし穴もあります。


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