骨董品ビジネスを始めよう!

「道楽」は崩れた感じがしますが、「趣味」は人生の糧のようなもの。道楽に陥らない、骨董収集の手ほどきと、単なる趣味でなくビジネスに繋げる道筋を紹介していきます。

人はなぜ美しいものを求めるのか

750万の砧香炉

750万の砧香炉

ある日、骨董屋「あっち堂」に常連のY山さんがやってきました。

その日Y山さんが持ち込んできたのは、砧青磁の逸品でした。

店主が「これいくら?」と聞いたところ、「50万くらいかな? こんなのも付いてる」バッグの中から、香炉の上に乗っかっている火屋を取り出しました。

複雑な透かし彫りが施された見事な銀細工です。

おそらく大名か豪商の蔵の中にあった物でしょう。

骨董の評価は最高級の物でも、今その店が作品を商える力がなければ弱気な値付けしかできません。 (さらに…)

就活女性はネットからネットへ

就活女性はネットからネットへ

多くの人は、趣味に夢中になることでストレスを発散しています。

ある精神科の大先生が、賭け事や骨董をやる人はボケる人が少ないと言ったそうです。

なぜかというと、賭け事は的中させるために必死にものを考えなければならず、一瞬にして発散するからだそうで、骨董も同じような側面を持っています。

昔はご隠居さんの特権のように思われていた骨董も、ビジネスとするなら若いうちから始めた方がいいでしょう。

視力もいいし、パソコンの操作も堪能だからです。

「あっち堂」に、リクルートスーツを着た女性が入ってきました。 (さらに…)

プロも狙うオークションサイト

プロも狙うオークションサイト

骨董屋が骨董品を仕入れるには、いくつかのやり方があります。

個人コレクターや旧家の蔵に眠っていた物を直接買い取る方法が1つ、ほかに市と呼ばれる会員制のオークションで仕入れる方法があります。

そこに出入りできるのは古物商の許可を得た個人か法人です。

大きな美術クラブは会員制で、誰もが入ることはできません。

海外に直接出向いて買い付けたり、ネットで仕入れたりする店も出てきています。

仕入れは目が勝負で、次に資金が物を言い、よい客が集ってきます。

日本人は美に対しておおらかで、どこの国の物でも大抵は受け入れます。

国の歴史が古く、文化度が高いと思っている国ほど、他国の骨董は受け入れられません。 (さらに…)

果師一代

果師一代

骨董業界にて、ある市で買った品物を右から左へ別の市に持っていって高く売り、差額を稼ぐ人を果師(はたし)と呼びます。

個人のコレクションを他のコレクターに売ったり、市で売ったりして利ざやを稼ぐ人も果師と呼んでいいでしょう。

昔、Sさんという果師の猛者がいて、店を持たず、コレクターや市を渡り歩いては骨董屋でただのお茶を飲み、コレクターを尋ねては大ボラを吹く暮らしをしていたそうです。

彼のやり方は、売り手から物を預かって買い手に届け、その後代金を受け取ってから売り主にお金を渡していました。

売り手から預かった品物を風呂敷に包むところから、Sさんの仕事は始まります。

傷んだ箱に入った傷物の茶碗でも、果師のSさんの風呂敷に包まれると上物に見える、馬子にも衣装というわけです。 (さらに…)

宝の山・ゴミの山

宝の山・ゴミの山

ヤフーオークションが始まったのは1999年で、まだ20年も経っていません。

骨董屋で買う時もオークションで落札する時も、自分が何を求めているかをはっきりさせなければなりません。

しかし、甘いコレクターは何となく古そうだから、あの線がいいから、と買ってしまいます。

それで騙されたとか、骨董はこりごりだと言う人も多いです。

車を買う時、外車か国産か購入する人はまずいません。

どんな車でも自分の気に入ったメーカーから選ぶはず。

なのに数万~数十万円の物でも、骨董だと簡単に買ってしまうことがあります。

「あっち堂」に年配のご夫婦がやってきました。

2人ともどこか顔色がよくありません。 (さらに…)

ブログで築こう友達の輪

ブログで築こう友達の輪

いくら金を儲けても、人はその先に遊びがなければやっていけないものです。

目的を達成するために金を儲けているのに、ここを間違うと数字を追うことが目的化し、不幸を呼んでしまいます。

骨董収集というのはある意味、遊びと金儲けが重なっています。

元々少ないのは分かっていても、多くの同志と自分が集めた骨董について共感し合いたいというのが、コレクター心理ではないでしょうか。

日本刀や武具のコレクターであるMさんは、新幹線で大阪から東京へ向かっていました。

「あれが安土城ですな。名前の由来は、弓の的を立てる土手にあそこの丘が似ているところからつたそうです」そう言いながら、隣の席の男が話しかけてきました。 (さらに…)

目指せ勝ち組100万円

目指せ勝ち組100万円

学生時代最後の思い出にと、バックパックの旅を楽しんでいたD君は、ドイツのフランクフルトで1軒の骨董屋に入りました。

ヨーロッパ・アンティークの中に、場違いの漆塗りのレターケースがありました。

箱の真ん中に菊の紋章が蒔絵で描いてあります。

店員の薦めでレターケースを手に乗り、蓋を開けると説明書きがあり、昭和天皇からドイツの外交官への贈り物と記されていました。

「このレターケース、本当に天皇がプレゼントした物?」「あなた日本人? 功績があった外交官が帰国する時、プレゼントをもらうことがあるのよ。この菊の紋章、普通の人は使えない。花びらがダブルになっているでしょ」「いくら?」「500ユーロ、安いでしょ?」当時の日本円に直して6万円ほど、バックパッカーには厳しい値段です。

結局Dさんは買いませんでした。

帰国して家業が骨董屋の友人と話す機会があり、そのことを話しました。 (さらに…)

家具の現実

家具の現実

ヨーロッパアンティーク家具

骨董アイテムの中で、家具が占める重要度は非常に高いです。

まだ日本ではそれほどではありませんが、今後オークションサイトで重要度は増すことでしょう。

きらびやかで装飾過多なロココ調、自然回帰を指向したアール=ヌーヴォーの優雅な曲線など、ヨーロッパのアンティーク家具は人気が高いです。

ヨーロッパでは何代の前の家具を今も使っていることが多く、ムク板のあちこちに古い傷のある家具が新品とほとんど変わらない値段で扱われています。

昔の日本の家屋は畳中心で、洋風家具は似合わないと思われていました。

しかし昨今はフローリングの板張りが一般的で、マンションは壁面が多く、輸入の洋風中古家具がよく似合います。

中国を筆頭に、アジアの発展途上国は2000年代から一段とすさまじい経済成長を遂げています。 (さらに…)

書画

書画

「書画骨董」という言葉があるように、書画は骨董アイテムの中でも特に重要な位置を占めます。

骨董屋は普通、書画を扱う店と、陶磁器など工芸品を扱う店とに分かれています。

それぞれ専門知識が必要ですが、書画を商うにはさらに背景があり、全ての作品を取り扱うのは不可能です。

昔から有名無名の作家が書き続けている書画は作品数が天文学的で、だから書画を扱う店はそれぞれ時代や作家を限定して、専門の分野を絞っています。

書について

文字は時代ごとに作風が変化しており、古書はまずそこを鑑定します。

筆跡鑑定家などは、文字を見て書いた人の性格や心理状態まで分かるといいます。

奈良時代・天平期の字は唐代の文字に似ています。

遣唐使が持ち帰った教典などを参考にしたからでしょう。

この時代の文字はほとんど経文の断簡の形で残っています。 (さらに…)

仏像美術

仏像美術

、教典、仏具、仏像と範囲が広いですが、ここでは仏像に絞って説明します。

国別に大きく分類すると、インド、東南アジア、中国、朝鮮、日本に分けることができます。

インド・ガンダーラ仏像

仏像美術を目指す人は、このジャンルを勉強するといいでしょう。

石像を中心とし、小品の中に銅製の物が見られます。

ヒンズー教の神像が圧倒的に多く、次いで仏像になります。

インドやガンダーラの彫像は石窟寺院の壁面や基壇部分に刻まれたものが多く、そのほとんどが浮き彫りになっています。

女神像などは腰や乳房が写実的でエロチシズムを漂わせており、そんな女神像を見ながら修行する僧の苦労が思いやられます。

石室は赤色砂岩が多いですが、場所や時代によって数種類のものが用いられています。 (さらに…)