土をこね、火の力を借りて焼き上げる陶磁器は、技術だけではどうにもならない、別の力が働きます。
完璧なもの、歪んだもの、割れたものまでそれぞれの中から心に響くものを受け入れるのが日本の文化です。
中国人は玉を好み、そこに精緻な技を施します。
陶磁もこの思想の延長線上にあり、妥協しない、自分たちの美の基準に合わせたものだけを追い求めます。
宋代の白磁のように胎土から不純物を除き、透き通るような白を生み出し、青磁では完璧な玉の青を目指します。
わびさびなど必要なく、技術の高さを追求する文化です。
朝鮮半島、東南アジア、ヨーロッパの陶磁など、世界各国で焼かれた焼物は、その国の人々が持つ文化を映し出しています。
古代から現在まで、ありとあらゆる作品がネットに出品されています。
では、これら陶磁器をどう見て、どう扱えばよいか考えていきましょう。 (さらに…)