香炉 | 香を焚く器 |
火屋(ほや) | 香炉の上部に置く蓋 |
香炉の腰 | 上部を肩、足のあたりを腰という |
胎土 | 焼物を作る粘土 |
陽明文庫 | 近衛家の伝世品を収蔵する美術館。京都市右京区にある |
六古窯 | 平安~室町末期にかけて焼物を焼いた日本の古窯。瀬戸、常滑、珠洲、伊賀信楽、備前、丹波を指す。焼き締めという器体の厚いのが特徴 |
蔵番 | 大名や豪商の収集品で整理のためにつけられた紙札 |
砧青磁 | 宋代に龍泉窯で焼かれた青磁。透明感があり、評価が高い |
交趾(こうし)焼 | 三彩釉を使った、中国福建省から広東省の窯で明代に焼かれた作品 |
永仁の壺事件 | 永仁二年の名を持つ瀬戸の焼物をめぐり、加藤東苦労が関係した贋作事件 |
安南 | ベトナムの別称 |
交趾香合 | 福建や広東省の窯で焼かれた、動物や植物をデザインした明代の焼物で、香を入れる器 |
釉 | 焼物の表面にかかっているガラス状の被膜。釉薬ともいう |
呉須 | 広東省から福建省一帯の窯で明代に焼かれた輸出用染付品。染付の絵の具も呉酢と呼ぶ |
梅瓶 | 瓶子型の焼物で酒を入れる器のこと。中国の呼び名 |
御陵 | 皇帝など身分の高い墓 |
唐三彩 | 唐時代中期、色釉をかけて焼き上げた焼物で、古墳の中に埋葬された。動物や人物、壺、椀などがある |
古伊万里 | 江戸時代に有田で焼かれた焼物。伊万里港から船積みされたのでその名が付いた |
粉青沙器 | 胎土の上に白い化粧土をかけ、象嵌や鉄絵を施した李朝初期の焼物。日本では三島焼とも |
長頚瓶 | 首が長いこと |
高台 | 焼物の下部。床に接するところとその内側 |
総掛け | 全てに釉薬をかけること |
釉下 | 釉薬の下、鉄絵や象嵌、染付が施されている生地の上 |
箱書・書付 | 箱書は作品名。書付は作品の由来等。両者を一緒に「箱書または書付」と呼ぶことも |
磁州窯 | 中国河北省磁県にある窯 |
鉄絵 | 鉄分の多い絵の具で描き上げる。焼成後、黒く発色する |
柳宗悦 | (1889~1961)民芸研究家。日本民芸館館長 |
浅川伯教 | (1884~1964)朝鮮陶磁研究家 |
村田珠光 | 室町期の茶人、佗茶の開祖。 |
国焼 | 日本の焼物 |
弘法の市 | 京都陶磁の露店市。毎月21日に催される |
宝城粉引 | 全羅南道の宝城で製作された粉引作品。特に茶碗が好まれる |
元染付 | 元代に景徳鎮で焼かれた染付作品。染付としては中国最古 |
馬上盃 | 馬の上で茶や酒を飲む器。時代が下って高台が高くなったものも馬上盃と呼ぶ |
見込み | 茶碗や灰の内側の底あたり |
柴垣 | 柴で作られた垣根。柿右衛門の文様によく使われる |
朝鮮唐津 | 唐津で焼かれた黒い焼物の上部、または一部に白い藁灰釉がかけられた焼物 |
今焼 | 現在焼かれた(コピーも含む)作品 |
一領 | 鎧の数え方 |
孫六 | 関の刀鍛冶で兼元の子。特に三代孫六が有名 |
長船(おさぶね) | 備前の刀鍛冶。備前長船 |
宋胡録 | タイの焼物の総称。サワンカロークというところで焼かれたので宋胡録と呼ばれ、日本の瀬戸物と同意 |
デコラ張り | 合板の上にプラスチック板の文様をプリントしたもの。安い家具 |
バリ | 金属や陶磁器の余分な出っ張り |
堅手 | 李朝初期の作られた白磁作品。硬く焼かれていることから茶人が名付けた |
エスティメーション | オークションの参考価格 |
黒田辰秋 | 民芸運動に関わった木工作家。人間国宝 |
透け | 漆が古くなると透明感が増してくる状態 |
手打ち釘 | 叩いて作る釘。断面が四角い |
ちょうな | 木を板にするための鍬状の刃物。木材をはつって削る |
笄(こうがい) | 刀の付属品で髪を整える道具 |
目釘飾り金具 | 刀身が抜けないよう止める竹釘を隠す飾り金具 |
沈香 | 東南アジア産の香木で、水に沈むほど重い |
極め | 鑑定書 |
ケラ判 | 利休の花押。おけら(虫)に似ているところから |
八双 | 軸の上部 |
マトゥラ | インド北部の地名 |
サルナート | インド北部、ベナレスの近く |
ナーランダ | ブッダガヤの近くにある古い仏教遺跡 |
タキシラ | ガンダーラ遺跡がある町 |
盛唐 | 唐の中期。一番栄えた頃 |
チャット | ミャンマーの通貨単位 |
パゴタ | 仏塔 |
ピュー | ミャンマー北部から中国の一部を含めた王国 |
パガン様式 | パガンの地に9~14世紀に栄えた王朝の美術様式 |
アラカン様式 | ミャンマーアラカン地方の美術様式 |
たん仏 | 粘土に型を押しつけた後、焼き固めたタイル状の仏像 |
接地印 | 降魔印とも。釈迦が悟りを開いた時、魔王が妨害した。それを防いだ印相 |
誕生仏 | 釈迦が生まれた時、7歩歩いて「天上天下唯我独尊」と言った時のポーズを表わした像 |
山下朔郎 | 医師。古伊万里研究家 |
中西幸一 | 古丹波研究家。丹波古陶磁館館長 |
小堀遠州 | 桃山~江戸初期の大名。政一(まさかず)。遠州流茶道流祖 |
松平不昧 | 出雲松江藩7代藩主。治郷。江戸時代を代表する茶人 |
ロッテルダム要塞 | オランダ東インド会社の拠点で、スラウェン島カッサルに築かれた要塞 |
岡野繁蔵 | 戦前インドネシアで百貨店を経営し、その地で発見された古磁器を日本に紹介した |
目跡 | 焼物を焼く時、重ねて焼く。その間に挟む窯道具の跡 |
カイラギ | 梅皮とも。井戸茶碗の高台あたりにある釉のちぢれ |
カオリン | 磁器の原料になる胎土 |
トチン | 窯道具。陶枕とも書く |