骨董品ビジネスを始めよう!

「道楽」は崩れた感じがしますが、「趣味」は人生の糧のようなもの。道楽に陥らない、骨董収集の手ほどきと、単なる趣味でなくビジネスに繋げる道筋を紹介していきます。

骨董

骨董に関連する語彙の説明

香炉 香を焚く器
火屋(ほや) 香炉の上部に置く蓋
香炉の腰 上部を肩、足のあたりを腰という
胎土 焼物を作る粘土
陽明文庫 近衛家の伝世品を収蔵する美術館。京都市右京区にある
六古窯 平安~室町末期にかけて焼物を焼いた日本の古窯。瀬戸、常滑、珠洲、伊賀信楽、備前、丹波を指す。焼き締めという器体の厚いのが特徴
蔵番 大名や豪商の収集品で整理のためにつけられた紙札
砧青磁 宋代に龍泉窯で焼かれた青磁。透明感があり、評価が高い
交趾(こうし)焼 三彩釉を使った、中国福建省から広東省の窯で明代に焼かれた作品
永仁の壺事件 永仁二年の名を持つ瀬戸の焼物をめぐり、加藤東苦労が関係した贋作事件
安南 ベトナムの別称
交趾香合 福建や広東省の窯で焼かれた、動物や植物をデザインした明代の焼物で、香を入れる器
焼物の表面にかかっているガラス状の被膜。釉薬ともいう
呉須 広東省から福建省一帯の窯で明代に焼かれた輸出用染付品。染付の絵の具も呉酢と呼ぶ
梅瓶 瓶子型の焼物で酒を入れる器のこと。中国の呼び名
御陵 皇帝など身分の高い墓
唐三彩 唐時代中期、色釉をかけて焼き上げた焼物で、古墳の中に埋葬された。動物や人物、壺、椀などがある
古伊万里 江戸時代に有田で焼かれた焼物。伊万里港から船積みされたのでその名が付いた
粉青沙器 胎土の上に白い化粧土をかけ、象嵌や鉄絵を施した李朝初期の焼物。日本では三島焼とも
長頚瓶 首が長いこと
高台 焼物の下部。床に接するところとその内側
総掛け 全てに釉薬をかけること
釉下 釉薬の下、鉄絵や象嵌、染付が施されている生地の上
箱書・書付 箱書は作品名。書付は作品の由来等。両者を一緒に「箱書または書付」と呼ぶことも
磁州窯 中国河北省磁県にある窯
鉄絵 鉄分の多い絵の具で描き上げる。焼成後、黒く発色する
柳宗悦 (1889~1961)民芸研究家。日本民芸館館長
浅川伯教 (1884~1964)朝鮮陶磁研究家
村田珠光 室町期の茶人、佗茶の開祖。
国焼 日本の焼物
弘法の市 京都陶磁の露店市。毎月21日に催される
宝城粉引 全羅南道の宝城で製作された粉引作品。特に茶碗が好まれる
元染付 元代に景徳鎮で焼かれた染付作品。染付としては中国最古
馬上盃 馬の上で茶や酒を飲む器。時代が下って高台が高くなったものも馬上盃と呼ぶ
見込み 茶碗や灰の内側の底あたり
柴垣 柴で作られた垣根。柿右衛門の文様によく使われる
朝鮮唐津 唐津で焼かれた黒い焼物の上部、または一部に白い藁灰釉がかけられた焼物
今焼 現在焼かれた(コピーも含む)作品
一領 鎧の数え方
孫六 関の刀鍛冶で兼元の子。特に三代孫六が有名
長船(おさぶね) 備前の刀鍛冶。備前長船
宋胡録 タイの焼物の総称。サワンカロークというところで焼かれたので宋胡録と呼ばれ、日本の瀬戸物と同意
デコラ張り 合板の上にプラスチック板の文様をプリントしたもの。安い家具
バリ 金属や陶磁器の余分な出っ張り
堅手 李朝初期の作られた白磁作品。硬く焼かれていることから茶人が名付けた
エスティメーション オークションの参考価格
黒田辰秋 民芸運動に関わった木工作家。人間国宝
透け 漆が古くなると透明感が増してくる状態
手打ち釘 叩いて作る釘。断面が四角い
ちょうな 木を板にするための鍬状の刃物。木材をはつって削る
笄(こうがい) 刀の付属品で髪を整える道具
目釘飾り金具 刀身が抜けないよう止める竹釘を隠す飾り金具
沈香 東南アジア産の香木で、水に沈むほど重い
極め 鑑定書
ケラ判 利休の花押。おけら(虫)に似ているところから
八双 軸の上部
マトゥラ インド北部の地名
サルナート インド北部、ベナレスの近く
ナーランダ ブッダガヤの近くにある古い仏教遺跡
タキシラ ガンダーラ遺跡がある町
盛唐 唐の中期。一番栄えた頃
チャット ミャンマーの通貨単位
パゴタ 仏塔
ピュー ミャンマー北部から中国の一部を含めた王国
パガン様式 パガンの地に9~14世紀に栄えた王朝の美術様式
アラカン様式 ミャンマーアラカン地方の美術様式
たん仏 粘土に型を押しつけた後、焼き固めたタイル状の仏像
接地印 降魔印とも。釈迦が悟りを開いた時、魔王が妨害した。それを防いだ印相
誕生仏 釈迦が生まれた時、7歩歩いて「天上天下唯我独尊」と言った時のポーズを表わした像
山下朔郎 医師。古伊万里研究家
中西幸一 古丹波研究家。丹波古陶磁館館長
小堀遠州 桃山~江戸初期の大名。政一(まさかず)。遠州流茶道流祖
松平不昧 出雲松江藩7代藩主。治郷。江戸時代を代表する茶人
ロッテルダム要塞 オランダ東インド会社の拠点で、スラウェン島カッサルに築かれた要塞
岡野繁蔵 戦前インドネシアで百貨店を経営し、その地で発見された古磁器を日本に紹介した
目跡 焼物を焼く時、重ねて焼く。その間に挟む窯道具の跡
カイラギ 梅皮とも。井戸茶碗の高台あたりにある釉のちぢれ
カオリン 磁器の原料になる胎土
トチン 窯道具。陶枕とも書く


基本的な骨董用語

傷の色々
欠け 陶器の一部分が小さく欠け落ちているところ。口辺部や、高台を多い
ホツ 極小さな欠損
ツゲ 釉薬剥がれ程度の薄い欠損。釉はげともいう
ニュウ ひび割れの状態。釉薬のみのひび割れは貫入(かんにゅう)という。傷ではない
トリアシ 焼物の一部に、鳥の足のような形のひびが入っていること
シミ 使用時や土中にあった時、焼物に汚れが付くこと
窯きず 製作途中に窯の中で割れたり他の物とくっついたりしてできる傷。ヤマキズともいう
カセ 長い間土中にあり、釉薬が酸化して艶を失い磨りガラス状になること
スレ 使用痕とも。釉薬上に見られる小さなスレは傷とはみなさないが、砂や擦り傷のような物は傷とみなされる
ふくれ 焼成中、胎土の中の空気が膨れ、こぶのようになった状態
振りもの 焼成中、灰や天井の一部が焼物にかかった状態
くっつき 窯の中で他の器とくっついた状態
青磁などが酸化気味に発色し、煙のように黒く色変わりすること
二度焼き カセや他の傷を消すため、もう一度焼き直すこと
あと絵 色絵などの落ちたものを、再度色釉を乗せて焼き付けること
あわせ 香合などで上下が違うこと。ごけともいう
よびつぎ 茶碗などで欠損部分を同じような器から切り取り繋ぐこと
ともつぎ 割れた部分を接着剤や漆などで補修すること
ともなおし 補修部分を絵の具で分からないよう直す方法
きんつぎ 下地を漆またはパテなどで直し、金粉をまくやり方
付け錆 錆を付け古く見せること
ふみかえし 鏡などで本歌から型を取り、それを元に再度作品を作ること
彫り返し 本体は古いが、一部摩耗したところを彫り直すこと。石彫などに多い
薬品処理 薬品などで腐食させ、古く見せること。カセつけ
ゴケ 仏像などで頭部と胴体と別個のものを合わせ1つにすること。土器などで違うものを合わせて1つにする方法
いまでき 古いものを模したコピー。若いともいう

骨董サイトの覗き方

骨董サイトの覗き方

骨董専門サイトでの注意点

画像:

出品アイテムを確かめるのは画像に頼るしかありません。

売り買い問わずしっかりした画像を基本にしましょう。

骨董は他の商品と違い、メーカーや品番がなく、1つ1つ違うのではっきり見えるようにすることが大事です。

陶磁器では正面、後ろ、高台、傷などは必ずチェック。

ぼやけた画像や全体がチェックできない場合は入札しない方がいいです。

説明文:

商品の説明がしっかりしているサイトは、プロや目利きが出品している場合が多いので比較的安心な反面、掘り出し物は少ない傾向です。

そのサイトの、他の出品物もチェックしましょう。 (さらに…)

真贋鑑定

真贋鑑定

骨董の真贋は、単に新しいか古いかという二者択一ではありません。

優品か雑器か、完器か傷物か、時代の違いはないか、二度焼ではないか、伝来を作っていないかなど、色々な切り口を押さえていかなければなりません。

相場とかけ離れた値段も鑑定の内に入ります。

真贋を見極める時に必要な心得について説明しましょう。

心はいつも冷静に

例えば、お客さんからこれこれの物が欲しいと依頼されていたとします。

小さな傷があっても何とかなるかとか右方に傾いてしまいます。

心を白紙に戻しておくと、あの客の目が厳しい、仕入れても買ってくれないかという慎重さが戻ってきます。

ネット売買もパソコンの前にお茶やコーヒーを1杯飲んで、気持ちを落ち着かせましょう。 (さらに…)

書画

書画

「書画骨董」という言葉があるように、書画は骨董アイテムの中でも特に重要な位置を占めます。

骨董屋は普通、書画を扱う店と、陶磁器など工芸品を扱う店とに分かれています。

それぞれ専門知識が必要ですが、書画を商うにはさらに背景があり、全ての作品を取り扱うのは不可能です。

昔から有名無名の作家が書き続けている書画は作品数が天文学的で、だから書画を扱う店はそれぞれ時代や作家を限定して、専門の分野を絞っています。

書について

文字は時代ごとに作風が変化しており、古書はまずそこを鑑定します。

筆跡鑑定家などは、文字を見て書いた人の性格や心理状態まで分かるといいます。

奈良時代・天平期の字は唐代の文字に似ています。

遣唐使が持ち帰った教典などを参考にしたからでしょう。

この時代の文字はほとんど経文の断簡の形で残っています。 (さらに…)

目指せ勝ち組100万円

目指せ勝ち組100万円

学生時代最後の思い出にと、バックパックの旅を楽しんでいたD君は、ドイツのフランクフルトで1軒の骨董屋に入りました。

ヨーロッパ・アンティークの中に、場違いの漆塗りのレターケースがありました。

箱の真ん中に菊の紋章が蒔絵で描いてあります。

店員の薦めでレターケースを手に乗り、蓋を開けると説明書きがあり、昭和天皇からドイツの外交官への贈り物と記されていました。

「このレターケース、本当に天皇がプレゼントした物?」「あなた日本人? 功績があった外交官が帰国する時、プレゼントをもらうことがあるのよ。この菊の紋章、普通の人は使えない。花びらがダブルになっているでしょ」「いくら?」「500ユーロ、安いでしょ?」当時の日本円に直して6万円ほど、バックパッカーには厳しい値段です。

結局Dさんは買いませんでした。

帰国して家業が骨董屋の友人と話す機会があり、そのことを話しました。 (さらに…)

果師一代

果師一代

骨董業界にて、ある市で買った品物を右から左へ別の市に持っていって高く売り、差額を稼ぐ人を果師(はたし)と呼びます。

個人のコレクションを他のコレクターに売ったり、市で売ったりして利ざやを稼ぐ人も果師と呼んでいいでしょう。

昔、Sさんという果師の猛者がいて、店を持たず、コレクターや市を渡り歩いては骨董屋でただのお茶を飲み、コレクターを尋ねては大ボラを吹く暮らしをしていたそうです。

彼のやり方は、売り手から物を預かって買い手に届け、その後代金を受け取ってから売り主にお金を渡していました。

売り手から預かった品物を風呂敷に包むところから、Sさんの仕事は始まります。

傷んだ箱に入った傷物の茶碗でも、果師のSさんの風呂敷に包まれると上物に見える、馬子にも衣装というわけです。 (さらに…)

プロも狙うオークションサイト

プロも狙うオークションサイト

骨董屋が骨董品を仕入れるには、いくつかのやり方があります。

個人コレクターや旧家の蔵に眠っていた物を直接買い取る方法が1つ、ほかに市と呼ばれる会員制のオークションで仕入れる方法があります。

そこに出入りできるのは古物商の許可を得た個人か法人です。

大きな美術クラブは会員制で、誰もが入ることはできません。

海外に直接出向いて買い付けたり、ネットで仕入れたりする店も出てきています。

仕入れは目が勝負で、次に資金が物を言い、よい客が集ってきます。

日本人は美に対しておおらかで、どこの国の物でも大抵は受け入れます。

国の歴史が古く、文化度が高いと思っている国ほど、他国の骨董は受け入れられません。 (さらに…)

750万の砧香炉

750万の砧香炉

ある日、骨董屋「あっち堂」に常連のY山さんがやってきました。

その日Y山さんが持ち込んできたのは、砧青磁の逸品でした。

店主が「これいくら?」と聞いたところ、「50万くらいかな? こんなのも付いてる」バッグの中から、香炉の上に乗っかっている火屋を取り出しました。

複雑な透かし彫りが施された見事な銀細工です。

おそらく大名か豪商の蔵の中にあった物でしょう。

骨董の評価は最高級の物でも、今その店が作品を商える力がなければ弱気な値付けしかできません。 (さらに…)