人は確実に年をとりますが、老化を遅らせることは可能です。
人間は、エネルギーの代謝のために酸素がないと生きていくことができません。
呼吸をすることにより酸素が体内に吸収され、赤血球を介して体内細胞に運搬されます。
この酸素を用いて、細胞内で糖分や脂肪を燃焼させ、エネルギーを発生させます。
そして、ここで使用された酸素の約2%は活性酸素になります。
活性酸素は生体内の細菌に対して殺菌や消毒といった働きをするというカラダにとってよい側面と、体内の正常な細胞を酸化させて傷つけてしまうという悪い側面を持ちあわせています。
さらに、不飽和脂肪酸に覆われている細胞の膜にあたる部分も酸化させてしまい、これが老化や生活習慣病の原因であるといわれています。
体内の活性酸素は、大気汚染、紫外線、喫煙、飲酒などの生活環境や、加齢、運動など身体的環境によって増加します。
また、加齢によって活性酸素が増加する原因は、人間が体内でつくることができる活性酸素消去酵素(S.O.D)が20歳をピークに減少することだといわれています。
子供は日光に当たってもシミはできませんが、加齢とともにシミができるようになるのはこれが原因です。
一方、エネルギーを消費する激しい運動でも、活性酸素の発生が増加します。
アンチエイジング効果のあるサプリメントとは、活性酸素を除去できるサプリメントのことです。
老化防止の効果がある抗酸化物質
体内の活性酸素を除去するためには、体内が酸化される前に、より酸化されやすい物質を体内に補えばよいのです。
酸化されやすい物質には、ビタミンC、β-カロチン、ビタミンE、ポリフェノールなどがあります。
これらは抗酸化物質と呼ばれ、非常に酸化しすく、酸化することによって活性酸素に電子を与え、無毒化してくれます。
それぞれの抗酸化物質は、活性酸素を除去するタイミングと場所が異なります。
水溶性のビタミンであるビタミンCは細胞と細胞の間の水溶性部分で働き、もっとも速く活性酸素を除去します。
また、ビタミンCとビタミンEには相互に電子のやり取りを行うことで活性酸素を除去する期間が長くなるので、併用すれば相乗効果を得ることができます。
一方、ポリフェノールは水と油の両方となじみやすく、細胞の内外で活性酸素を除去します。
また、ポリフェノールには4000種以上もの種類があり、水溶性部分が多いものほど体内に吸収されるまでの時間が短いので、すぐに活性酸素を除去でき、脂溶性部分が多いものは体内に吸収されまでの時間が長いため、ゆっくり活性酸素を除去します。
そこで、ポリフェノールは数種類のものを摂取したほうが、活性酸素を除去できる時間は長くなります。
このように、活性酸素を効果的に除去するためには、単一ではなく、いろいろな抗酸化物質が含まれたサプリメントを摂取するとよいでしょう。
また、運動の前後に摂取するともっとも効果的であるといわれています。
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