TOEFL合格を目指す知識と勉強法

TOEFLは主に北米の大学・大学院に留学するための英語力を試す、事実上の標準試験となっているテストです。

TOEFLを攻略するための基礎構築
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インプット編

TOEFLの魅力とは?

TOEFLの魅力とは?

1986年にAさんは上智大学に入学しました。

そして、そのときのTOEFLスコアは617点でした。

また、ニュージーランドのオークランド大学に留学中は、週に1回くらいのペースでペーパーレポートや論文式の試験があり、そのおかげでライティングの力をつけることができたそうです。

その後、1年間の留学を終えて帰国し、大学卒業後に受けたときのTOEFLのスコアは673点(677点満点中)でした。

それからも、AさんはTOEFLの面白さにはまってしまい、TOEFLを教えることを仕事にして、実際に今でもTOEFLを受験し続けています。 (さらに…)

出題内容について

出題内容について

TOEFLでは、どのセクションでも大きく分けて5つの学問分野からほぼ均等にパッセージが出題されます。

  1. 社会科学(social sciences)ー経済学、社会学、政治学など
  2. 生命科学(life sciences)ー生物学、医学、生態学など
  3. 自然科学(physical sciences)-物理学、化学、天文学など
  4. 芸術(arts)-美術、音楽、舞踊など
  5. 人文科学(humanities)-文学、哲学、歴史学など

この5分類はETS(テスト開発機関)のAssessment Directorの方が明言しているものです。

頻出分野について

TOEFLで最もよく出題されていた分野はアメリカ史になります。

特にアメリカに留学する人はアメリカ史を少し勉強しておいたほうがいいですね。

しかし、iBT(Internet-based Test)になってから、頻出分野は「アメリカ史」ではなく、「世界史」に変わりました。

ETS(テスト開発機関)いわく、PBT(Paper-based Test)やCBT(Computer-based Tast)においては、公平性のために「アメリカ史」しか扱わなかったのですが、iBTでは公平性を犠牲にしない範囲でアメリカ史から少し拡大することになったようです。

ETSのオフィシャルガイドに載っている問題は、最も初期のiBTの問題なので、この重要な方針転換が反映されていません。

しかし、現在iBTを受験すると、ヨーロッパや中東の歴史に関するパッセージに遭遇することが非常に多くなっています。 (さらに…)

準備として何をどれだけやればいい?

準備として何をどれだけやればいい?

留学に必要なTOEFLスコアは、アメリカの一般的な大学でiBTのスコアで61点、カナダの大学は80点、アメリカのアイビーリーグなどの有名校で100点といわれています。

TOEFLで高スコアを上げるためには、まずTOEFLの試験内容をよく知っておく必要があります。

そこで、テストの準備対策として、オンラインで受験できるETS(テスト開発機関)のTOEFL iBT Complete Practice Test Vol,1&Vol,2を受験するか、ETSが問題を提供して、マグローヒルズ社から出版されているThe Official to the New TOEFL iBTなどを購入してみるといいでしょう。

しかし、TOEFLの試験内容に精通するだけで高スコアが望めるわけではなく、しっかりした英語力が身についていなければ、どうにもなりません。

「英語力」これが重要なのです。 (さらに…)

本当の違い

本当の違い

スコアが上がる人と上がらない人の最大の違いはボキャブラリーです。

ここでもう一度、ボキャブラリーを見直してみましょう。

ボキャブラリーで土台作り

当然のこととして、TOEFLにはボキャブラリーが関係しないセクションは存在しません。

そして、そのボキャブラリーは、TOEFL初心者にも容赦のないハイレベルなものです。

ETS(テスト開発機関)の作成するTOEFLやTOEICは、英語力に天と地ほどの差のある受験者に対して同一の試験を行い、スコアで各受験者の到達度を示す仕組みになっています。 (さらに…)

電子辞書は必ず用意

電子辞書は必ず用意

選択肢になっている単語についてはパッセージ中には出ていないので、例文が欲しい場合には、例文が豊富な良い辞書を一度引いてみる必要があります。

ちなみに、電子辞書を使えば、辞書を引くのもそれほど大変なことではないはずです。

単語集選びについて

最短距離でボキャブラリーを強化したい場合には、単語集に頼ることになりますが、その場合お薦める選択の基準は「同義語がたくさん載っているもの」です。

理由は2つあり、ひとつめはリーディングセクションのボキャブラリー問題はまさにその同義語が問われるからです。

ふたつめは、単語とその同義語(あるいは反意語)をセットで覚えていけば、単語そのものだけを覚えるよりも何倍も速くボキャブラリーの力をつけられるからです。 (さらに…)

4つの分野

4つの分野

各学問分野特有のボキャブラリーですが、皆さんはTOEFLで出題される学問分野にどのようなものがあるかご存知ですか?

これについては大まかに4つの分野に分けられます。

  1. Arts(人文科学)
  2. Life Sciences(生命科学)
  3. Physical Sciences(生命科学以外の自然科学)
  4. Social Sciences(社会科学)

特に文人は普段理系の文献などに目を通すことが少ないので、意識して触れておくようにしましょう。

確かにETS(テスト開発機関)は「専門的な知識は必要ない」といっていますが、必要最低限の背景知識がないと特定のパッセージの問題で、多くの問題を間違えてしまう可能性が高くなってしまいます。

背景知識がカギ

背景知識がある程度ないと、問題に対してまったく話が見えてこないため、解答や解説を見ても、まったく腑に落ちないといった、困った状況になることがあります。 (さらに…)

辞書の選び方

辞書の選び方

ひと口に「辞書」といっても、最近では紙の辞書か電子辞書かという選択肢があります。

それぞれ一長一短ではありますが、近い将来留学する人の場合は、携帯しやすい電子辞書のほうがよいと思います。

単に携帯しやすいというだけでなく、電子辞書には紙の辞書では決してマネのできない数々の機能があります。

また、より重要なのは電子辞書の中身、つまり収録されている辞書です。

まず、最も使用頻度の高い英和辞書ですが、TOEFLの勉強をする人は、「語法の説明や例文が豊富な学習用辞書」「収録語彙が豊富な大学生・社会人向けの辞書」の両方が収録されているものを選んでください。

和英辞典について

スピーキング、ライティングの勉強や留学中にペーパーを書く際に重要となる和英辞典ですが、特に「新和英大辞典」が収録されている電子辞書がお勧めです。

なんといっても最大の和英辞典なので、収録されている語彙、例文ともにほかの辞書とは雲泥の差があります。

昔とは比較にならない分量の辞書や百科辞典がたった300gほどの電子辞書の中に入っているのですから、これを最大限活用して道具に見合った英語力をつけるべきです。 (さらに…)

リスニング対策として

リスニング対策として

スピーキングセクションが存在しなかったPBT(Paper-based Test)やCBT(Computer-based Tast)においては、受験者の中で最も大きな差が開くのはリスニングセクションでした。

一方、iBT(Internet-based Test)においてリスニングは、独立したセクションとして全体の4分の1を占めるだけでなく、スピーキングセクションの6分の4、ライティングセクションの2分の1のTaskにおいても必要となっています。

つまり、iBTの全問題中で、リスニングが関わる部分は全体の半分を上回る約54%を占めているのです。

したがって、4技能のうち、iBTのスコアを最も大きく左右するのはリスニング能力であるといえます。

では、その最も重要なリスニング能力を伸ばすには、どうしたらいいでしょう。

問題はその質です。質の問題は、素材(教材)と方法の2つに大別されます。

それに加えて3番目に量の問題があります。 (さらに…)

ディクテーションとは

ディクテーションとは

ディクテーションとは、前文書き取りのことをいいます。

脳に対する聞き取り部分の負担を軽減し、内容の理解と記憶に認知資源を最大限割くことができるようにするために、何の苦もなく、すべて聞き取れて、内容が理解できるようにしなければいけません。

TOEFL受験者は、その英語力や理解度にお構いなしに、大学レベルの内容を早口の英語で6分間聞いて理解しろ、という無謀ともいえるテストを受けなければいけません。

まともに聞き取れない人が内容の理解や記憶にまで辿りつけないのは当然のことです。

よって、英語がスマートに頭に入ってくるように、このディクテーションを経て、まずはリスニングの土台を固めてください。

ディクテーション~ただ聞き流しても効果はなし~

聞き流すだけで英語が習得できるという学習法があります。

しかし、確かに聞くことは母語も含めてあらゆる言語習得の基礎ではありますが、聞くだけでは決して話したり書いたりできるようにはなりません。

さらに、TOEFLのリスニングは、ただ聞き流すだけの教材としては最高に不適切です。 (さらに…)

シャドーイングについて

シャドーイングについて

シャドーイングとは「耳から聞こえてくる音声に遅れないようにできるだけ即座に声に出して繰り返しながらついていく」という学習法です。

内容の理解を伴うために必ずディクテーションの後で、トレーニングの第2段階として行うべきものになります。

シャドーイング~ディクテーション後に現れる効果~

シャドーイングをディクテーションの後で行うことには重要な理由があります。

ディクテーションを1週間でも続ければ、それだけでも違いが感じられるはずですが、今度は「ある程度、音は聞き取れるようにはなったけれど、イマイチまだ意味が頭にスッと入ってこない」という人が出てきます。

これは、認識率は良くなってきたが、まだ意味処理が追いついていない状態なのです。

よって、このためのトレーニングが意味の理解を伴ったうえでのシャドーイングなのです。 (さらに…)

リプロダクションとは

リプロダクションとは

シャドーイングの繰り返しにより、スクリプトと同じことが(できる限りそのまま同じ形で)言えるようになる段階に来たら次のステップに進みます。

それが、同じことを復唱できるようにするリプロダクションです。

リプロダクション~TOEFLの音声をモデルにする~

TOEFLの英語は留学した際に使わなければならない英語そのものです。

また、スピーキング・ライティングセクションがあるiBT(Internet-based Test)の時代となっては、どのセクションの英語であろうが、同じことが話せたり、書けたりすることを目標としなければなりません。

そのための教材として音声が伴うリスニングセクションは最高の素材なのです。 (さらに…)

ノートテイキングとは

ノートテイキングとは

ノートテイキングとは文字どおりメモ取りの練習をすることです。

しかし、メモが取れるということは、第一に聞き取りができていて、第二に理解についてもあまり労力を要せずできているために、余力をメモ取りに回せるということを指します。

よって、土台となる聞き取り・理解ができない状態でメモ取りなどとうてい不可能なのです。

その意味でiBT(Internet-based Test)におけるメモはあくまでリスニング能力の補助的なものでしかないのです。 (さらに…)

ファストリスニング(速聴)とは

ファストリスニング(速聴)とは

ファストリスニングをするにあたって使用する教材はあくまでもTOEFLの過去問です。

さらに、そのための再生装置も、再生スピードを速くさえできればCDでも、MP3でも、MDでも、カセットテープでも何でも構いません。

やることは名前通り「速く聴く」ことです。

普段から通常より速い音声に慣れておけば、実際のTOEFLの音声がゆっくりとわかりやすいものに聞こえるわけです。

また、TOEFL対策としては20~30%増しのスピードで行うといいでしょう。

ファストリスニング(速聴)~いつ学習するか~

通勤、通学途中だけで十分です。それだけでも毎日やれば相当なものです。

そして、これには2つの理由があります。

まず第一に、少なくとも平日は毎日確実にその時間が確保されている、ということが挙げられます。

よって、語学学習に欠かせない日々の積み重ねが容易なわけです。

そして、第二の理由としては、自宅にいて手や口が使える時間には、ただ聞いているだけではなく、自らも何かをすることを要する活動(ディクテーション、シャドーイング、リプロダクション、ノートテイキングの4つ)をあてるべきであり、速聴はいわゆる隙間時間だけで十分、という点があるからです。

ファストリスニング(速聴)~何を使用するか~

最低限ディクテーションが終わったTOEFLの過去問を使用します。

また、ファストリスニング用の素材はシャドーイング、リプロダクション、ノートテイキングの場合と同様に内容がよく理解できたものでなければいけません。

その際に使う再生装置ですが、通勤・通学中に聴くとなると、当然携帯できる小型のものということになります。

その意味では現在圧倒的なシェアをもつiPodがお勧めです。

何しろiPodの場合にはiTunes経由で英語圏の大学の講義の配信さえ始まっているのですから。 (さらに…)

アウトプット編

ほかのテストと違うポイント

ほかのテストと違うポイント

TOEFL iBT(Internet-based Test)のスピーキング・ライティングセクションの特徴としては次のような点が挙げられます。

選択肢は存在せず、スピーキングで最低45秒、ライティングで20分(150語以上)を用いて説明する自由回答式のものであること。

また、「話す・書く」以前に「読む・聞く」ができていることが前提となってしまう統合型の問題が含まれる点です。

そのテスト結果として、ETS(テスト開発機関)が公表している2005~2006年度のデータでは日本人受験者のスピーキングの平均点は30点満点中15点で、データが公表された147カ国中最低を記録していました。 (さらに…)

対応できる力を身につける

対応できる力を身につける

スピーキング・ライティングセクションに関して、具体的に何をやればよいのか、ここで説明しておきましょう。

  1. 日常的な話題で独立型のTask1,2
  2. キャンパス関連の日常的な話題で「聞く→話す」のTask5
  3. キャンパス関連の日常的な話題で「読む→聞く→話す」のTask3
  4. アカデミックな内容で「聞く→話す」のTask6
  5. アカデミックな内容で「読む→聞く→話す」のTask4 (さらに…)

独立型問題について

独立型問題について

独立型問題ですが、これは残念ながらiBT(Internet-based Test)のスピーキングの問題としてETS(テスト開発機関)から発表されている問題は非常に限られています。

しかし、まさにそのETSによるよく似た問題が存在するのです。

それはCBT(Computer-based Tast)の時代から公表されている185題のライティングのトピックです。

iBTになってこのトピックは総入れ替えされたといわれていますが、ETS曰く、「非常によく似た課題が出題」されることには変わりありません。

実際にほぼ同じというような問題がスピーキングで出題されていました。

つまり、これがライティングだけでなく、スピーキングの練習にも使えるのです。

ただし、185題すべてがスピーキングのTaskによく似ているわけではありません。 (さらに…)

自分でスクリプトを作ってみる

自分でスクリプトを作ってみる

スピーキングの練習をするにあたって、もちろん最初はどんなにダメでもまず45秒で話す訓練をしなければなりません。

しかし、その後は特に初級者、中級者の場合、良いスクリプトを作って使える単語、表現を増やしていかないことには、いくら練習してもせいぜい中程度で留まってしまいます。

自分自身でスクリプトを作ると、初めて自分がどの程度の語数のものを45秒で話せるか確認することができ、複数のトピックで使い回しの効くネタや表現を仕入れることができます。 (さらに…)

学校選びのポイント

学校選びのポイント

では、TOEFL専門の学校に通うとして、その学校はどのようにして選んだらいいでしょう?

最も重要な判断の基準は次の5点になります。

  1. TOEFL iBT(Internet-based Test)専門のクラスを持っている(TOEFL iBTのスピーキングと一般的英会話は別物)
  2. TOEFL iBTを実際に受けて高得点を取得している講師が教えている(TOEFLを知らない人にTOEFLを習うのは言語道断)
  3. 少人数クラスである(自分で話す機会が少なくては練習にならない)
  4. 中長期的に通うことができるコースがある(スピーキングやリスニングは短期間で伸ばすことは難しい)
  5. 中長期的に通うことができるリーズナブルな受講料(法外な価格設定をしている学校に引っかからないように注意) (さらに…)

ライティング対策

ライティング対策

独立型タスクのほうが統合型に比べると独学しやすい、という原則はスピーキングだけでなく、ライティングにも当てはまります。

CBT(Computer-based Tast)においては当然のことながら独立型のタスクしか存在せず、しかも公表されている185個のトピックの中から出題されることになっていたため、いわばその指定された試験範囲の準備をしてきたかどうかが勝負の分かれ目でした。

実際練習で完璧なエッセーを仕上げたトピックが出題されて、見事満点という人も少なからずいたのです。

iBT(Internet-based Test)になり、少なくとも統合型タスクのほうは事前に試験範囲が指定されているような形式はありえなくなりましたが、独立型タスクのほうは基本的にはCBTのライティングと同様です。 (さらに…)